○永野茂門君 ただいま御答弁ありました我が国がとりつつある措置につきましては、とりあえずの措置としては私は結構だ、強力な措置をとられつつある、こういうように評価いたします。 しかしながら、世界の現状あるいは将来の動きについて予測しますと、NPT、CTBT体制、これに支えられた核管理の体制は根底から揺すぶられ始めておる、あるいは既に破られつつあるといいますか、壊れつつあると言った方がいいのかもしれません
○永野茂門君 最初に核兵器の管理問題について外務大臣に承ります。 時間の都合がありますので、現状を御説明いただくつもりでありましたけれども、現状につきましては現在までにとった措置を含めまして私の現状認識を申し上げ、大臣の方からは、特に重点はこうでありますとか、あるいはつけ加えるものがあるとか、間違っているところがあったら御指摘をお願いしたいと思います。 五日の国連安保理常任理事国、いわゆるP5の
○永野茂門君 林田会長から特別な時間を与えていただきましたことに心から感謝いたします。 私も、十二年前に議員になって以来、おおむね半分弱を総合安保調査会以来この会に所属させていただきました。最後の林田調査会長のもとにおける委員としても約半分ということでございます。この間に、皆さん方から寄せられた非常に立派な討論、結論の導き方、大変に感銘するものがありました。思う存分勉強させていただきましたことを、
○永野茂門君(続) はい。これは、任命権者である内閣総理大臣の指導力の問題であると言わざるを得ません。 同時に、憲法解釈に疑義がある政治的案件については、政府部内の一方的な解釈によるのではなくて、国権の最高機関であり、唯一の立法機関である国会の論議にその解釈をゆだねるのも一案でありましょう。 総理を含め私たち政治家が憲法を遵守することは当然のことでありますけれども、一方、私たちに課せられている使命
○永野茂門君 私は、自由党を代表して、いわゆるPKO法の一部改正案について、総理ほか関係大臣に質問いたします。 本題に入るに先立ちまして、最近アジア周辺で発生した緊急安保問題について、総理の御見解を伺うことを許していただきたいと思います。 その第一は、インドの核実験についてであります。 北朝鮮の今なお解明されていない核疑惑が存在する上に、最近二度にわたってインドで核実験が行われ、それはさらにパキスタン
○永野茂門君 ただいま提起された日本の自主性の問題ですけれども、確かに日本は対米追随と言われるような面も持っています。 私は、先ほど経済問題について、この経済危機あるいは金融危機を乗り切るためには米国並びにEUに対して辛いことも言わなきゃいけない、はっきりしたことを言わなきゃいけないと申し上げましたのはそういうつもりで申し上げたわけでありますけれども、日本はどこにも追随しているんですね。自主性は全
○永野茂門君 まず、アジア太平洋地域の安定のための基本的な理念といいますか、それについて申し上げたいと思います。 それにつきましては、端的に言って、軍事安全保障を中心とする安定化への一つの手段、一つのやり方の比重が軽くなっていることはもう全く皆さんがおっしゃっているとおりであります。政治、経済、社会あるいは教育など全面的な、要するに総合的な国の状態をそれぞれの国がさらに前進させることができるように
○永野茂門君 私はこの小委員会のメンバーでありましたけれども、前半の方は参加せずに後半の方から参加したものであります。 後半で参加したときから感じていたことでありますけれども、小委員会の委員となられた方々は大変な御努力で、またもともと立派なお考えをお持ちの方ばかりでございましたので、大変に立派なものを最終的にまとめていただいたことに本当に感謝をし、そしてまた、ある意味では大変に驚きを持ってこの報告
○永野茂門君 私は後半しか参加しなかったわけでありますけれども、小委員会における討論等、非常に充実して立派な討論であったようでありますし、そしてまた、今回のこの調査報告書は非常に立派にそれをまとめておりまして、大変に結構だと思います。 こいねがわくは、政府はこの報告書の線を尊重して、実際にこういう方向でさらに検討の上、実行していただきたい、こういうことを希望いたします。 以上です。
○永野茂門君 次に、公共事業費に移りたいと思います。 公共事業費につきましては、本年度予算は前年度比七・八%のマイナスで、当然のことでありますが、これは結構なことであったと思います。長官は公共事業費が大変に冷遇された時期がある、大変に批判されていた時期があるとおっしゃいましたけれども、公共事業費については今から申し上げるような大改革をすべき内容を含んでいるわけでありまして、一層の重点化でありますとか
○永野茂門君 見解は違いますけれども、とにかく平成十年度予算を早く通すべきである、今に至ってはそういうことであると思います。 そこで、橋本総理は、今回のASEMに出席中に、早い時期に財政構造改革会議を開くということを明らかにしまして、さらにこちらの方では加藤幹事長などが、景気対策が財革法に縛られないように参議院で予算通過後、同法を検討することを明らかにしました、まだ政府として固まっているわけではありませんけれども
○永野茂門君 最初に、官房長官に平成十年度予算編成の基本的な考え方について二つばかりお伺いいたします。 その第一は、財政改革に向かってのデフレ予算を編成したその基本的な考え方についてであります。 私ども自由党は、新進党と言っていた時代から、時期的に申し上げますと、さきの衆議院総選挙のときから繰り返し要求してきたところでありますが、繰り返し要求したというものは、経済の抜本的な見直し、大幅減税、行革等
○永野茂門君 今回の見直しについて、見直し作業の途中で政府の中でどういうような討論が行われたかということは余り外に出てこなかったわけであります。さらにまた、議会においてもそんなにこれを議論しなかったと思います。これは非常に重要な日本の貢献のあり方の問題でありまして、今後、議会においてもまた政府においても改めてもっと深く検討を進めていかれることを希望しておきます。 次は、いわゆる従軍慰安婦という言葉
○永野茂門君 もしこういうことが本当に行われていたとするならば、これは主権に関する問題であり、もちろん関係者にとっては親族の安全に関する重大な問題でありまして、大変に心配であると思います。 したがいまして、ただいま官房長官がおっしゃいましたように、政府として本当に覚悟を決めてしっかりとやっていただきたい、こう思うわけであります。そのためにも国交正常化のための調整、とにかく公式の接触を始めていただくということが
○永野茂門君 最初に、官房長官にお伺いいたします。 私どもの超党派の議員連盟として日本人の拉致疑惑問題の救援の議連がありますが、その問題について最初にお伺いをいたします。 御承知のように、昨日、中山訪朝団が帰国いたしまして、今申し上げました私どもの議連の問題処理について若干考え直す必要があるようなことが、まだ私は直接議連の中でお話を聞いているわけではありませんけれども、新聞等に報ぜられております
○永野茂門君 そこで、国の防衛に関するものというのはどんなものかというのを逆に自衛隊の任務等からお聞きしたいと思います。 災害出動あるいは災害派遣、それから治安出動、これは国の防衛に関するものではない、こういうように理解しておりますが、それでよろしゅうございますか。 それから、防衛出動、これは当然国の防衛に関するものであると思いますが、それでよろしゅうございますか。 それから、国連の平和維持活動
○永野茂門君 自由党の永野でございます。 最初に、官房長官に内閣危機管理監について承りたいと思います。 阪神大震災でありますとかナホトカ号の流出油災害でありますとか、あるいはペルーのテロ事件等以来、我が国の危機管理能力の刷新、向上につきましては大変な要請が内外、特に国民の間から起きておりましたが、このたび危機管理監を設置されたことは極めて妥当なものでありまして、今後、十分機能を発揮していただくことを
○永野茂門君 では、次の質問に移らせていただきます。 次は恩給欠格者に関することでございますが、とにかく私が議員になって以来、この恩給欠格者の陳情といいますか、これも毎年大変なものがあります。御承知のように、途中で平和祈念事業法によっていろんなことが行われるようになりまして、若干陳情は緩和されてきたというように思います。しかし、なお陳情は続いているわけでありまして、私が昔軍隊にいましたころの部隊、
○永野茂門君 今の御説明である程度わかりましたが、そうすると、この計算の基礎と申しますか、勘案する場合に公務員給与のアップ率の方が重視される、七割から八割ぐらいのウエートを置いて考えられる、こういうように理解してよろしゅうございますか。
○永野茂門君 自由党の永野であります。 恩給法改正に関する直接的な事項を一問総務庁の方にお伺いし、引き続いて非常に関連のある周辺事項について総理府の方に時間のある限り御質問申し上げたいと思います。 第一は、私は参議院のこの総務委員会がまだ内閣委員会と称していた時代のうち大部分、本年を入れて約十年間内閣委員会でいろいろやっておりましたけれども、その間に毎年毎年この恩給法の改正について審議がありました
○永野茂門君 今の田さんの締めくくり、私もその趣旨は賛成です。 そこで、山本さんがおっしゃっている、いろいろと外交を拘束する、あるいは外交の機動性だとか迅速性だとか臨機応変性を妨害するようなことがあってはならないということ、これは当然であって、またそういうことはあってはならない。しかし、そういうあってはならないようにつくることは、ここに書かれているような内容を中心に出せば拘束することはまずあり得ないんじゃないかと
○永野茂門君 それでは、今の件に重複するところがありますが、一緒に答えてくださいという意味で、私の見解を申し上げます。 外交は政府の専決事項であるというのは、外交は一元化されてなきゃいけないということであって、それ以上の何物でもない。国家戦略を政府だけで決定するというようなことは、その基本に国会の基本方針といいますかあるいは国会の同意といいますか、そういうことがなければおかしいと、私はこういう立場
○永野茂門君 最初に質問ですけれども、山本さんの実と、それからもう一方の「ではないかとの小委員の主な意見」というのは、これは重なるのではなくて対立する案として出ているのでしょうか。と申しますのは、山本案は、仮に基本法をつくるという立場の施策としても非常に大事なこと、やるべき内容を含んでいるわけです。したがってこれは重なるんじゃないか、そう解釈していいのでしょうかというのが第一点です。 それから第二点
○永野茂門君 山崎さんにお伺いしますが、日本は非常にだらしない状況にある、志もないし覚悟もできてないし理念もない、だからその間は余りいろんなことをやらなくて追随しておるのが無難であると、こうおっしゃっているわけだけれども、あなたは日本をしっかりさせたいのか、それともこのまま放置しておきたいのか。政治家ですから何とかしたいと言うなら何とかしなきゃいけないと思う。板垣さんはさつきからしっかりさせようとおっしゃっているわけですけれども
○永野茂門君 いろいろありますが近いところから申し上げますと、アメリカが多国間のシステムによる安保に反対であるとおっしゃいましたけれども、かつてはそうでしたね。全面的に不賛成だったですね。今はそれが、日本が勝手にリードする多国間安保は困る、こういうことを言っているのであって、アメリカが入っていればいいんです、その中に。それから、核の寡占状態というのは私も決していい状況ではないと思いますけれども、アメリカ
○永野茂門君 皆さん方の御意見とはところどころ違いますけれども、ほとんど同じであります。 最初に、アジア太平洋地域の安定化の基本理念について私の意見を申し上げます。 皆さん方がおっしゃっているとおりに、政治、経済、社会あるいは教育等を含む全般にわたる協力援助、そしてまた、別な表現をすれば切磋琢磨、助け合い、こういうようなことの推進によって協調的な発展、安定を確保するということが基本的な理念であろうと
○永野茂門君 山本さんのおっしゃることが、基本法を排除するのではなくて、一つの選択としては認めるけれども現在のところ基本法をつくらない方がいいんじゃないか、こういうようにお考えになっていると、その趣旨はよくわかりました。ちょっと誤解しておりました。ただ、それを踏まえても、私は、多くの皆さんが言っていらっしゃいますように、基本法を制定した方がいいという考え方は変わりません。 というのは、何といっても
○永野茂門君 今の広中先生のお話も関連づけて申し上げたいと思いますが、私は、国益というのを一体だれが判断するのか、外務省が一人で判断するはずは絶対ないと思うんです。 その中の一例として言えば、今のように、ある部分に特化する、日本の非常に得意とする分野に特化するという方針も一つの国益の流れの中での文化であって、そういうことをやることは日本にとっての国益であるという判断が入るわけです。そういうやり方を
○永野茂門君 多くの人から意見が出ましたODA基本法の制定についてでありますが、私も、緩やかなと申しますか、田先生がおっしゃった簡潔など申しますか、基本法を制定することに賛成であります。 これには、今もお話が出ましたように、ODAの大原則といいますか基本戦略を明らかに示すということが一番大事なことだと思います。これらを示すことによって国民の理解でありますとか支持を得られて、今大いに叫ばれているNGO
○永野茂門君 はい。
○永野茂門君 時間がありませんので、大島局長に意見を二つ申し上げます。 一つは、ヤンゴンの国際空港の問題、大変に結構だったと思います。 二つ目は、基本法の問題ですが、緩やかな基本法については私もつくることに賛成です。外務省、大島局長、ぜひ御検討をお願いしたい、こう思います。 以上です。
○永野茂門君 一つだけ私はつけ加えておきたいと思いますが、これは回答は要りません。 私が申し上げたのは、紛争を起こすことさえできない連中が将来の紛争の種として残るんじゃないかということを感じていたものですから申し上げたわけです。 以上です。ありがとうございました。
○永野茂門君 自由党の永野でございます。岡部先生に二問質問をいたします。なお、それに対して最後に、小島先生の同じ質問に対する所見も承りたいと思います。 第一は、岡部先生が、軍事力による紛争の解決を嫌い平和的に解決することをその第一としなきゃいけないということをおっしゃいましたが、全くこれはだれが考えてもそのとおりでありますけれども、私は、軍事力を使わない解決が平和的な解決だとするのはやはりもう少し
○永野茂門君 ありがとうございました。
○永野茂門君 自由党の永野でございます。 お二人の先生に大変に興味ある有用な話を聞かせていただきまして、感謝申し上げます。 本日は時間がありませんので、寺島先生に三つの問題を申し上げますので、お答え願いたいと思います。宮崎先生には、お伺いしてお聞きしたい問題がありますので、よろしくお願いしたいと思います。 第一は非核の有効性についてであります。この非核の有効性というのはそれなりによくわかりますけれども
○永野茂門君 私は、自由党を代表いたしまして、橋本総理、三塚大蔵大臣の演説に対し、質問をいたします。 まず、質問に先立ち、一言申し上げます。 私どもは、このたび衆参五十四名の同志が集い、自由党を結党いたしました。新進党時代にまとめた日本再構築宣言に盛られた基本理念を実践し、日本の改革を断行するため、理念と政策の一致した同志が集まったものであります。さらに多くの同志を糾合して第三の開国を乗り切る政治体制
○永野茂門君 そうしますと、さらにかつての答弁を限定するようになると思います。つまり、当面はとか今のところというような表現がついていたわけではありますけれども、そういう地域については考えないと、これはもう全く考えないというように我が国は決めつけておるんでしょうか、そしてそれはいいことなんでしょうか、大臣に承ります。重要な問題でありますので外務大臣に承ります。
○永野茂門君 私は、まさに今御説明がありましたように、いろんな事態の状態について判断をして周辺事態としての対応をするかどうかということが決まるものだと思います。ただし、だからといって、当面中東地域でありますとかインド洋における事態は重大な影響を我が国に与えるとは思われないというのは、これはちょっと行き過ぎた物の考え方であって、こういう地域における事態においても日本に極めて重大な影響を与えるといいますか
○永野茂門君 平成会の永野でございます。 大臣各位には連休中においても国のためにいろいろと御苦労なさっておることにつきまして心から感謝を申し上げます。 最初に、新ガイドラインについて若干の質疑を行います。 新ガイドラインは、御承知のように、ポスト冷戦におきます不確実、不安定なアジア太平洋地域の情勢の中で、日本の安全、さらには地域の安定、平和をより確実にするために日米の安保協力のあり方について大枠
○永野茂門君 今回の許可等の有効期間の延長は申請者の負担を軽減するということが目的であると思いますが、その効果というものをどのように見積もっておられるか、もしその見積もりがあるならば結果をお示し願いたいと思います。
○永野茂門君 今、長官から私の第二問に関することも御所信の中に含めてお答えをいただきましたので、第二問は省略いたします。 次に、許可等の有効期間延長法案は申請負担軽減対策の一環として許可等有効期間を延長しようとするものであると思いますが、その基礎となったのは去る二月十日の閣議決定「申請負担軽減対策」であると承知しております。許可等の有効期間については、明らかに不適切なものを除き倍化し、倍化が困難なものでも
○永野茂門君 平成会の永野でございます。 総務庁長官、現在の非常に重要な行財政改革の核心におられまして大変に御苦労さまでございます。 今、同僚の依田議員からお話がありましたようなことにつきまして十分御配慮の上御検討をお願いしたい。特に防衛省につきましては、御答弁は必要ありませんけれども、私も防衛省にすべきであるという論者の一人でありまして、国民の皆さんもそういうように考えていると思いますので、よろしく
○永野茂門君 ありがとうございました。
○永野茂門君 両先生に一問ずつお願いいたします。 最初に、高木先生にお願いいたします。 今、最後にお答えになっていたことと関連するわけでありますけれども、中国の外交を見ておりますと、非常に原則的であり、一たん決めたらまず変えることはない。人権問題にしてもそうでありますし、それから領土問題、尖閣あるいは南沙等についても全く自分のところの原則を変えない。さらにまた、今最後にお話がありました日本との間